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2013/1/4 金曜日 1:59 PM

バングラデシュの病院事情1/2

ちょっと私、腰を痛めているので、

今日はバングラデシュナンバーワンと言われる整形外科にいってみた。

ナンバーワンと言っても、評判がナンバーワンなだけで、

病院としてはそれほど大きな所ではない。

200平米の広さで6フロア。ちょっと大きなクリニックくらい。

日本の整形外科に比べたら全然小さい。


診察室に入ると、いつも通り

Where are you from ?(どこからきたのですか?)

I am from Japan !(日本からです)

Oh Japanese ! Welcome to Bangladesh ! I love Japan !

(おー日本人!バングラデシュへようこそ!日本大好きです)

から始まり、

What do you do in bangladesh ?

(バングラデシュで何をしているんですか?) と聞かれる。


(岡崎)投資アドバイザリーの仕事をしています、日本には資金があまっているけど、もはやいろいろすでに開発してしまっていて、これ以上開発や投資する先がない状態になっていて、反対にバングラデシュは金さえあればもっとファシリティや都市自体、社会インフラの開発を早く進めることができて、人々がもっと効率的で幸せな生活ができるようになるはず。もちろんバングラデシュは途上国なのでリスクもあるけどリターンも大きい。でも一番のポイントはそもそもその可能性と意義を人々が知らない事。これをちゃんとプロジェクトの形にして、損益計算もしたうえでリスクも含めて日本人に伝えていき、投資の検討自体をまずしてもらうということをしています


というと、

(ドクター)「それはすばらしい、ちょっと待ってくれ」

といってベンガル語で電話を始めた。


電話が終わると、

(ドクター)「こちらへきてください、」

といわれてどこかへ連れて行かれる。

何だろうと思ってついていき、連れていかれた部屋に入ってみると

誰だか偉そうなおじさんが座っている。


(ドクター)「この方はこの病院の創業者で、バングラデシュのメディカル協会の会長を去年まで務めていた方です」

・・・ん?、それはもしかして結構偉いヒトなのではないだろか。

しかも去年までって、つい3日前じゃないか。


(偉い人)「Nice to meet you ! thank you for coming、お茶とコーヒーどちらがいいですか?」

あ、いや、腰の薬もらいに来ただけなので、お茶もコーヒーもいらないんですけど。。。と思いながら、でも反射的にコーヒーをもらってしまう。

と思ったら、また電話をし始めた。そして電話が終わると、また外へ連れ出された。


今度連れていかれたのは、、、岡崎が診察で通された場所とは別の病室だった。

そこには、、、

バングラデシュの病院事情2/2

(続) そこには、、、

10畳くらいの部屋にベッドが6台も押し込められている、

そして一部のベッドには二人が寝ている

見舞いのヒトもたくさんいて部屋はヒトで一杯。


室内は不潔ではないがきれいでもない。

窓は開いていて外のダッカの騒音と砂埃を含む風が入る。

決して快適な空間ではなく非常にストレスフルだ。

他のフロアも見せてもらったが、同じような状況だ。明らかに全然部屋・スペースが足りていない。


部屋に戻ると偉いヒトが話し始めた


「バングラデシュではこの整備されていない交通状況で非常に多くの事故が起きている。それに人々は大きな重い荷物を頭に乗せて運ぶので、慢性的・全体的に骨格にゆがみをもたらす。整骨治療の需要は非常に高い」


「私は去年まで2年間、バングラデシュ・メディカル協会の会長を務め、任期が満了した。今年からはまた現場に戻り、より多くの国民の慢性的な怪我を治療し、再び仕事に戻り、健康で幸せな生活を送れるようにしたいと思っている。私の知名度もあり患者は非常に多い」


「しかし、残念ながらこの病院は非常に小さい。優秀なドクターも集まってきてくれるのに受け入れ可能な患者数が限られてしまっている。ベッド数が少ないので、本当は入院が必要な患者にも帰ってもらわないといけない状態。この状態をなんとかしたい」


「もっと大きな建物に移動したいのだが、今はダッカは非常に不動産価格が上がっており、その病院の入居の保証金が出せない状態。利益自体はそれなりに出ているが、医療機器も定期的に購入しなければいけないので、保証金がやはり高い。」


「日本で、病院事業へ投資を考えてくれる投資家というのはいないだろうか、リターンは通常の不動産会社ほどではないが一定以上保証する、元本は当然に保証する、株主になって病院経営への参加でもいいし、保証金部分だけをオーナーとして負担してもらうのでもいい。病院をもっと大きくして、もっと多くの国民を救いたいんだ」


はっと気づかされた。


今まで私は、そもそも貧しいこの国では、一般のヒトはそもそも病院に行っても診療費が払えないので、必要なのは診療費を補助・支援してくれるNGOや国際機関のドナーだと思っていた。しかし、もちろんそれも必要でありつつ、もう一つ必要なのは、所得が増加しつつある中間層、もしくは補助金をもらった貧困層が、ちゃんと一級の治療を受けられる施設自体も足りていないということだった。そして、それがドクターが足りていないとか、治療設備が足りていない等であれば想像はつくものの、なんと、設備もドクターもいるのに、足りないのは都心部の不動産価格高騰により高くなりすぎた「敷金・保証金」のための資金 であった。。。


通常、会社に投資する場合には、事業自体がうまくいかないと投資が返ってこないとか、その他経営者が使ってしまったら返ってこないとか、様々な返ってこないリスクはある。


しかし、「敷金・保証金」は、基本的にはオーナーが自己破産しない限り、退去する時には返ってくるのが原則。なので株式投資よりもリスクは低い。

これを担保に取る事で、最悪ゼロになるリスクを抑えた上での病院経営への投資ができる。

これをもってもっと多くのドクターが、自分の時間と能力を最大限生かした効率的な診察の仕方をすれば、もっと多くの患者が適切な治療を受けられるような気がする。

もちろん投資したヒトも、それにより病院の利益が増えればより高いリターンも取れる。


これはおもしろいスキームな気がしてきた。

あとはこの提案に乗ってくれる投資家を日本で探さなければ。。。

はぁ、自分が10億円くらい持っていたら、ポンってこの案に出すんだけど。

と自分の力不足と支援のためのお金の大切さを感じた日でした。

そして同時に、薬をもらわないまま出てきてしまったことにも気づきました。

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